食養やマクロビオティックの基本理論のひとつに「一物全体」という考え方があります。
欠けのない、生命力がみなぎった丸ごと全体の形で食べるのが、栄養の面からも陰陽バランスの面からも一番良いというもので、主食は玄米に代表される「未精製の穀物」とすることを理想としています。
もちろん野菜は皮をむかずに食べる。葉の部分、根っこの部分もできる範囲できれいに洗って食べる。そういう無駄のない食べ方が「一物全体」でもあります。
だから、なるべく無農薬の野菜が好ましいですよね。
「ひるねこ食堂」でも玄米菜食を軸に食事を提供しているわけですが、パスタに関してはイタリアの有機農業協同組合「
ラ・テラ・エ・イル・チェロ」社のものを扱わせていただいてるものの、一般的なホワイトスパゲティーを主とし、全粒デュラムセモリナ粉のスパゲティーはお好みで選択できる程度で提供してきました。
これは全粒粉の麺が栄養価は高いものの、食感が少しぼそぼそっと蕎麦みたいなために、つるつるっと食べるスパゲティーのイメージとはちょっと違うかな…、と思ってのことでした。
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しかし、より高い栄養価、豊富なビタミンA・B・C・E、数種のミネラル、鉄分、カルシウム、食物繊維がギュッと詰まった「ファッロ全粒小麦」のスパゲティーを試してみたところ、独特の風味こそあるもののそれほど気になるものでもなく、何より食感がいい

ファッロ小麦はとても古い穀類であるため、人間の手による交配や選別、その他の遺伝子操作を受けておらず、薄力粉、強力粉などにアレルギーのある方でも比較的安心してお召し上がりいただけます。
ということで、
3月よりスパゲティーの麺はファッロ全粒小麦の麺で統一してまいります
一般的なスパゲティーの食感と何ら変わらず、より深い味わいと栄養価のあるファッロ小麦、きっと気に入っていただけると信じて、お勧めしていきたいと思います。

また、店で手作りしているピッツァ生地にはもともと2割ほど全粒粉を混ぜていましたが、昨年末よりパスタに添える天然酵母パンや「ひるねこバーガー」のバンズにも全粒粉を混ぜています。
気付かれた方、いらっしゃいますでしょうか

以前のものもシンプルで美味しかった

ですが、全粒粉が入るとより旨みや香りが増していい感じに仕上がってますよ〜。
これからも「ひるねこ食堂」をよろしくお願いいたします。
posted by 喫茶ひるねこ at 07:15|
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こだわり